インターネット技術の進歩とともにデータファイルのアップロード、ダウンロードなども様々なツールを通じて便利かつ迅速に行えるようになりました。
トレント(BitTorrent)もその技術の1つで、ユーザーは容易にファイルをダウンロードすることができます。しかし、技術が進歩した反面、著作権侵害物も容易にアップロードできるようになったことから、例えば、漫画の海賊版サイトへのアクセス数は2021年末には上位10サイトの合計で4億アクセスにのぼるなどしました。
2021年の著作権法の改正で、インターネット上に違法にアップロードされたものと知りながら同コンテンツのダウンロードを行う行為が、幅広く違法となりました。規制対象が、これまで映画や音楽のみが違法ダウンロードの対象となっていたところ、漫画、雑誌、小説、写真、論文、コンピュータープログラムなど全ての著作物に拡大されました。
あわせて違法ダウンロードに関する著作権侵害の刑事罰の規定も新設されました。(著作権法119条3項2号)
技術の進歩に従い、違法アップロードされた著作物のデータを容易にダウンロードできる世の中となったことから、ばれないだろうと軽い気持ちでダウンロードを行った結果、著作権侵害者となり、民事で損害賠償請求を受ける可能性や、著作権侵害の罪で刑事事件の被疑者となることも現実的にありえます。
例えば、トレントでは、あるファイルのダウンロードを行うと、その仕組み上、同じファイルを求める他のユーザーのためにアップロード行為も行うことになります。
そのため、違法な漫画、映画、アニメ、AV(アダルトビデオ)、雑誌などをダウンロードした結果、これらのファイルをアップロードしてしまい、著作権者から発信者情報の開示請求を受け、契約している通信会社から開示に関する意見照会の書面を受領することも少なくありません。また、既に発信者として特定され、著作権侵害に基づく損害賠償請求や刑事告訴を予告する書面が届くこともあります。
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